最終更新日時: Thu, 30 May 2022 12:00: JST
サイバーセキュリティは、あらゆる業種にとっての課題ですが、業種によって想定されるリスクは少しづつ異なります。本ブログシリーズでは、製造業にフォーカスし、製造業がビジネスを促進するにあたって必要な意識について、3回に分けて解説していきます。
サイバーセキュリティは、あらゆる業種にとっての課題ですが、業種によって想定されるリスクは少しづつ異なります。本ブログシリーズでは、製造業にフォーカスし、製造業がビジネスを促進するにあたって必要な意識について、3回に分けて解説していきます。
デジタル化、IT化の波は各業種に及び、製造業もその例外ではありません。デジタル化は基幹系のみならず、生産現場にも及んでいます。そもそもデジタル化は、生産性やコミュニケーションを改善し、競争力を維持するといった効果を目的に実施されますが、同時にリスクも伴います。
例えばサイバー攻撃を受けた結果、数週間にわたって工場が停止したとしましょう。こういったケースは最近国内でも頻発しています。これは、他の企業とサプライチェーン関係を持つ場合、より深刻になります。部材を提供できないことが要因となり、パートナー企業もまた、生産停止などのリスクを負うことになるからです。
もう一つのケースを想定しましょう。ネットワークが侵害を受け、顧客データが漏洩したとします。この場合業務そのものは停止しませんが、お客様の信頼を急速に失うことになります。特に競合が激しい製造業において、顧客離れは業務成績悪化など、深刻な問題を生むことになります。
以上のような状況を避けるため、製造業各社は、デジタル化を促進すると同時に、セキュリティをあらかじめ考慮し、組み込んでおくことが重要です。これには、経営者自身の意識改革と理解、そしてリーダーシップが不可欠です。
デジタル化とセキュリティという観点から、製造業が意識すべき項目を以下にまとめます: